初回、2回目の開催では冷たい雨にたたられた佐渡ロングライド。だが昨年の第3回には、ついに快晴の佐渡が姿を現わした! それまで見たこともないような海と空の青さ。サイクリングってスゴい!
それは走るのがこんなに楽しかったんだということを、改めて知らされた1日だった。そして今年もまたその日が近づいてきた。
1日で210kmを走るこのイベント、その距離の長さやハードさでいって、国内屈指のロングライドイベントだ。「佐渡」を走らずしてロングライドを語るな。そう言われるだけはあるタフなコース設定。
大きな難所は4カ所ある上り坂。コース前半にある「Z坂」「大野亀坂」と、後半に待ちかまえる「素浜坂」「国道坂」だ。とくに終盤に現われる2つの坂は、それまでの走りで消耗した体にはこたえる。しかしそれらを克服した先のゴールには、そこに至るまでの苦労を上まわる感動が待ちかまえているのだ。
そしてこのゴールラインを通過した者だけが知る。このゴールの感動は、自分1人では得られないものなのだと。このイベントで初めて出会い、210kmを前後しながら励まし合って走った仲間たち。声を振り絞ってコースの誘導をしてくれるボランティアたち。そして沿道で手を振ってくれる地元の人たち。ゴールで「全員の名前を呼んであげたい」と声を枯らすDJのタネさん。そしてゴールのテントで「お疲れ様!」と佐渡ならではの沖汁を振る舞ってくれるオバチャンたち。これらすべてが「佐渡ロングライド」なのだと。
今年も多くのサイクリストが佐渡を目指すだろう。あの笑顔に、そしてあの感動にふたたび出会うために。

島を時計回りで一周する、イベントの象徴ともいえるコース。大佐渡の大自然はもとより、小佐渡の漁村風景や景勝地も満喫できる。ロングライドの醍醐味はこのコースにある! |
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大佐渡と呼ばれる、島の北側を一周するコース。大野亀などの観光ポイントでゆっくりできるのが最大の魅力。脚力に不安がある人だけでなく、のんびり佐渡を楽しみたい人にお薦め! |
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スタートはほかのコースと同じ佐和田だが、ゴールはフェリーとジェットフォイルが発着する両津BS(弁当ステーション)。ゴールしてすぐに船に乗れるため、大会当日に帰ることができる! |
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08年から新設された観光コース。最初のASである相川ASで自転車をデポし、バスに乗って佐渡金山などの史跡めぐりに向かう。その後はまた相川ASからスタート地の佐和田に折り返す。 |
210kmへの挑戦
なんといっても最大の魅力はコレ。途中4つの激坂区間などをクリアしての210km。ハンパなサイクリストでは完走できない距離。これを走り抜いたときの感動は言葉に言い表わせない。感動のゴールでは、おなじみDJタネさんが、参加者1人ひとりの名前を呼んで「お帰りなさーい!」とコール。そして温かい拍手。これを味わうために佐渡に行くのだと言ってもいいほど。
充実した補給食
昨年から両津に新設されたBS(弁当ステーション)では、大きなオニギリ弁当が配られる。これがお腹にズッシリくるのだが、ここで食べておかないと後半を走りきれない。ほかにも6カ所のASがあり、水やスポーツドリンクのほか、バナナ、オレンジ、おにぎりなどが豊富に用意される。ボランティアの人たちからの励ましもうれしい。
美しい佐渡の自然
コース上、最大の景勝地は島の最北端にある「大野亀」。コース脇に自転車を止め、ちょっとだけ歩いて写真を撮りたいもの。その手前にある「Z坂」先の下りでは、海の青さに思わず息を飲むだろう。そのほか海沿いに細かなアップダウンを繰り返し、集落から集落へと抜けていくコースには、島ならではの生活が息づき、サイクリングの魅力があふれている。
温かい地元の応援
ASなどで大活躍する大勢のボランティア、そして地元の人たちによる沿道の応援。島をあげての「おもてなし」には、きっと感動するはず。手製のバナーを掲げていてくれたりすると、ちょっとジーンとくるほど。「ガンバレー!」という声援には、「ありがとー!」と大声で返したい。コース上で誘導してくれるボランティアにも「ご苦労様です!」を忘れずに。
JR東日本の臨時列車を使うツアーとJTBのバスツアーが催行される。
JR東日本のパックの場合、金曜の深夜に東京駅を発ち、土曜日早朝に新潟駅着。そこからバスに乗り換えてフェリーターミナルへ。2等のフェリーで両津港に到着するのは、土曜の朝8時30分。深夜移動がちょっとキツいけど、これなら宿まで込みで1人2万500円〜2万6900円であげられる(2人1部屋の場合の例。大会参加費は別)。両津に着いたらすぐに宿に移動、前夜祭まで仮眠もとれる。
仲間とワイワイやりながらの車内は、盛り上がること間違いなしだ。
JTBの首都圏発バスツアーは、土曜日の早朝に首都圏を発ち、同日午後に会場に到着(ホテル泊)。大会終了後に会場を出発し、月曜日の朝に首都圏着。
● 列車内は片側の座席に輪行袋を置き、反対側に乗客が座る。自転車に目が届くから安心できる
●新潟駅からフェリーターミナルへは路線バスで移動。こんなにたくさんの輪行袋を一度に見るのは初めてだ