コースガイド
走行距離210km、参加定員3,000人 日本最大級の規模を誇る「佐渡ロングライド」あの感動を味わうために、今年も佐渡へ!
佐渡の空を舞うトキ

日本海に浮かぶ日本最大の島、佐渡島をぐるり一周する「スポニチ佐渡ロングライド210」。
今年で5年目を迎えるが、ロングライドフリークには大人気で
昨年も事前のエントリー締め切り日を待たずに早々と定員いっぱいとなってしまうほど。
きびしい坂や210kmというロングディスタンスは
サイクリストのチャレンジング・スピリッツを刺激する!



 午前5時45分にスタートして午後6時までに島を一周、210kmを走破するこのイベント。距離といい、ハードさといい、日本屈指のロングライドイベントだ。しかし、その高いハードルこそがこのイベントの魅力であり、前回も3,000人以上の参加応募を記録するという日本最大級の大会になった。

 自然豊かな佐渡のカントリーロードは、ほとんど信号で遮られることのない素晴らしいコースだが、サイクリストにとって大変な障壁もいくつか待ちかまえている。なかでも大きな難所は4カ所の上り坂。前半の「Z坂」と「大野亀坂」、そしてコースの後半に姿をあらわす「素浜坂」と「国道坂だ」。とくに後半の2つの坂は前半戦で体力を消耗したサイクリストにはかなり堪える。しかし、だからこそ走りきったときの達成感はひとしお。

 参加者同士、励まし合いながら走った苦しい坂。心のこもった暖かい地元の声援ともてなし。それらすべてのものと一体になって完走し、無事ゴールできたときの感動は「佐渡ロングライド」ならではの魅力。リピーターが多いのもうなずける。

 佐渡島を一周する最長の210kmのコースの他にも、体力に合わせて全部で4つのコースを選ぶことができる。ビギナーはまず距離の短いコースからチャレンジして、佐渡の景色を楽しみながら走るのもおすすめだ。


 09年のコースはこの4つ!
Aコース
佐渡島ぐるり一周チャレンジ
佐和田をスタートし、佐渡島を一周しスタート地点に戻るもっとも長いコース。一番人気が高く、例年募集が真っ先に締め切りとなるので早めに申し込もう。佐渡の海岸沿いをぐるりと一周し、絶景の連続だが、アップダウンも多く、必ず向かい風もある。ハードだがチャレンジのしがいがある経験者向きのコース。

【Z坂】入崎ASを越えると現れる最初の難所。海沿いの険しい崖を「Z」字状に続く坂道を一気に上る
 
【大野亀坂】上りはきついが、晴れた日には雄大な景色がサイクリストの疲れを癒し てくれる

 09年のコースはこの4つ!
Bコース
大佐渡一周と農道里山横断
とくに景色が美しい島の北側を中心に走るコース。トライアスロンでも有名なZ坂を上り、大野亀で目の前に広がる景色を眺め、大佐渡といわれる島の北側を巡る。スタートから100km地点にあたる両津からAコースと分かれ、島の中央部を横断してスタート地点の佐和田に戻る。
Cコース
絶景の北部海岸線を周遊
AコースやBコースと同じように佐和田をスタートして島の北側の海岸線を回り、両津でフィニッシュするコース。100km以上走りきる体力に自信がないビギナーや、早めに帰路に着かなければいけない人はこのコースがおすすめ
Dコース
佐渡の歴史観光&グルメを堪能 一昨年から新設されたコースで、佐渡の観光も十分楽しもうというコース設定。佐和田をスタートして20km先の相川まで走り、そこから佐渡金山などの史跡をバスで巡る。帰りは相川から再び自転車で佐和田に戻る。

コース別通過地点&フィニッシュ制限時刻

コース名 カテゴリー名 距離 スタート
地点
スタート
時刻
ポイント通過&フィニッシュ制限時刻 ゴール地点
相川AS 両津BS 多田AS 小木AS 素浜AS ゴール
Aコース 佐渡ロングライド210 210km 佐和田 5:45 - 12:30 14:00 15:00 16:00 18:00 佐和田
Bコース 佐渡ロングライド130 130km - 13:30 - - - 16:00
Cコース 佐渡ロングライド100 100km - - - - - 13:30 両津
Dコース 佐渡観光グルメライド40 40km 11:00 - - - - 14:00 佐和田
※各ポイントを制限時刻以内に通過し、かつ各コース毎に定められた制限時間内にゴールした場合のみ完走と認められます。
※表中の内容は当日の天候その他の都合により変更になる場合もあります。予めご了承ください。

高低差図



そこが知りたい!Q&A
初めてチャレンジするビギナーサイクリストから寄せられる“佐渡ロングライド210よくある4大質問”について、佐渡をよく知るロングライドのエキスパートからアドバイスをいただきました。


〈アドバイザー紹介〉小林裕之さん(52歳)。スポーツバイク歴18年、「センチュリーランを走る会」(愛称:自転車百哩大王)会員。過去に晴れと雨の両コンディションの佐渡ロングライドに参加した経験を持つ。昨年はトキとの出会いを期待したが実現しなかったのが心残りという。


●坂に向けての練習は欠かせない

サイクリング歴1年で、まだ1日で100km以上を走ったことがありません。 210kmの距離が不安です。

「佐渡ロングライドは岬の先を越えながら行くコースなので、細かなアップダウンが続きます。アップダウンのあるコースを100km程度走っている人ならば、完走する確率が高いでしょう。しかし、いつもフラットなコースで走っている人にとってはタフなコースです」と小林さんはいう。フラットなコースしか走った経験がない人は、坂道を上る練習やギヤレシオの見直しも必要。トリプルギヤやコンパクトドライブの導入を検討してはいかがでしょうか。坂道の走り方などの練習には、サイクルスポーツ誌2010年2月号の特集企画「ロングライド&ヒルクライム・トレーニング宣言」がおすすめです!

●アドバイザーの小林さんでも「キツイ」という素浜からの上り

勾配の急な坂があると聞きました。とっても心配です。

「佐渡ではZ坂という有名な坂がありますが、勾配は思ったほど急ではないし、私の周囲でもそういう声をよく聞きます。いちばん大事なことは、ペースを崩さないことです」と小林さんから重要なアドバイス。大切なのはペース配分。一般的には前半は実力の半分程度の省エネパターンで走るべきとされている。「私は休むとペースを崩すタイプなので、両津BSまでは休みなしで走ります。また、後半の素浜AS後の2つの上りが最もキツイ。だから素浜ASでは必ず休むようにして脚を使いすぎないようにして いますね」と小林さん。

●エイドステーションは混雑。トイレはコース上のものを利用するのも手

すぐに東京へ帰らなければなりません。
何時までにゴールに戻れば大丈夫?

「午前5時45分スタート、8時間で走って午後2時すぎゴール、午後3時半のバス乗車が自転車の 輪行作業や着替えの時間を考えれば望ましいところ。でも、初心者にはチョット難しいかも……」 。クルマなら佐和田から両津港まで1時間ほどの距離。帰宅して睡眠を取るとなると16時05分のフェリーに乗る必要がある。夜通し運転する覚悟なら19時30分の最終フェリーでもOK。ちなみに、手ぶらで帰るならジェットフォイル最終便17時35分に乗れば、新幹線でその日のうちに東京まで帰ることができる。

●雨具とライトは必携。イベントライドだが佐渡にはサバイバル心を

佐渡ロングライドを走る際の必携品にはどんなモノがありますか?

「佐渡ロングライドの開催時期は5月なので、雨が降っても気温は13〜17℃。それほど寒い印象はありませんでした。ただ、雨が降った場合に備えて雨具は必ず持っていったほうがいいですね。また、それほど寒くはないといっても体が冷えやすい人は防寒具も持参したほうがといいと思います。あとはライト! トンネルが多いのでこれは必ず持って行くべきです。フロントは電池式でもなるべく明るいもの。リヤは自転車とヘルメットに2つテールライトを常時点灯するといいと思います」と小林 さん。
 人によっても異なりますが、上記以外に持っていくと役に立ちそうなものとしては、替え下着、保険証(身分証明書)、救急セット(バンドエイドなど)、ウォーターボトル、携帯工具、パンク修理用品、タオル、非常食、軍手、筆記用具、サングラス(スポーツ用)、腕時計などが上げられます。



【佐渡トピックス】佐渡ロングライドをよりエンジョイするために


●感動のゴール!
その喜びを今年はぜひアナタも!


● 家族や仲間と移動すれば、その時間も楽しい

JR東日本の「佐渡ロングライドエクスプレス」
&JTBの「佐渡直行バスツアー」で現地へ

 例年どおりJR東日本の臨時列車を使ったツアーとJTBのバスツアーが今年も催される。日程がある 程度決まっていて交通手段も確保されているツアーは参加者にとっては心強い味方だ。
 金曜夜と日曜夜が深夜移動になるが、行きは佐渡到着後に仮眠ができる時間的余裕もあるので本 番への影響はほとんどないといっていい。
 仲間といっしょに予約をすれば車内ではリラックスムードでワイワイできる。移動中、車中での 睡眠も可能なので、コストパフォーマンス+楽チンという面ではベストチョイスとなるだろう。ど のツアーも2月中旬から下旬にかけて予約が埋まってしまうので早めに予約しよう。

マイカー+カーフェリーでのアクセスもスマート

 東京や大阪の近郊に住んでいる人ならばツアーを利用するのが非常に便利だが、大都市圏から離れた土地に住んでいる人のなかには、「参加したいけれど時間的にツアーを利用しにくい」という声が聞かれるのも事実だ。そんな人は、クルマでの移動を考えるという手もある。疲れを考慮して複数で行くと運転が交代できるメリットもあるし、ガソリン代も割り勘で安くすむ。また、休日にかけて移動すればETC割引の特典も利用できる。
 ただし、フェリーについて留意点が。自転車をルーフキャリヤに載せた状態でフェリーに乗船することは基本的にできないので、必ず荷物と自転車をすべて車内に収納して乗車できる人数で移動すること。
 ところで、首都圏在住で、佐渡ロングライド210コースを8時間(25km/h弱)で走れる脚自慢の人であれば、帰りは最終便の1つ前に両津を出港する16時05分のフェリーに乗ることができる。そうするとフェリーの所用時間2時間30分+新潟〜東京5〜6時間のドライブと計算すると深夜0時頃 には帰宅できる。これなら自宅で寝てからいつもと変わらない生活ペースで月曜日に出勤できる。

●鬼太鼓をはじめとして佐渡には伝統芸能が 息づいている。博物館や資料館で歴史を訪 ねてみないか

●佐渡ならではのうまいモノ、地酒なども味わってほしい。旅の思い出作りに……

もう一泊して佐渡の魅力を満喫しよう!

 佐渡はロングライドだけが魅力ではない! 多くの観光資源があることでも有名な島だ。参加者のなかには日曜出発で家に帰るとなると体力的にハードなので、日程に余裕を持って延泊し、ロングライド以外にも佐渡を満喫しようという人もかなりいるようだ。翌日も体力があるという人は、印象に残った美しい景色をふたたび訪れてみるのもいいだろう。また、相川ではDコース中にも設定される佐渡金山が見学できるし、室町時代に能の大家である世阿弥が移り住んだ地であることから能舞台も島内各地にある。
 加茂湖の西には天然記念物のトキ保護センターがあり、尖閣湾まで足を延ばせるなら水族館や海中透視船など、施設や見どころが満載だ。さらにいい水が豊富にあることから酒蔵が6軒あるのでうまい酒を堪能するのもいいだろう(ただし、飲酒運転はクルマも自転車もNGです!)。
 JTBやJR東日本のツアーは延泊対応していないので、フリープランを選択することが条件となる。延泊とは関係ないが、ロングライドの時期は長谷寺(ちょうこくじ)で「ぼたん祭」も開催されているので、土曜の受け付け後に訪れてみるのもいいだろう。

  PRESENTED by CYCLESPORTS

※このページは自転車専門誌サイクルスポーツの協力を得て同誌2010年2月号の記事をベースに制作しました