
大会前夜、緊張と不安でよく眠れなかった。うつらうつらしながら起床時間を迎えたけど、一晩中そんな夢を見ていた。
そう、「夢」。現実はそんなに甘くない。
競輪補助事業の一環として開催される佐渡ロングライドは今年で8回目。じつは私、第3~6回大会にはスタッフとして参加していたのだ。という縁もあって、今年の佐渡ロングライド参加が決定。コースは40km、100km、130km、210km。自分の力に応じて選べるのがいいところ。でも、毎年参加している本誌はこれまで全員が210kmにエントリー。なので、今までの最長記録は昨年の本誌"俺チャレ"で走った70kmほどの私も、取材のため特別にエントリー。
前日の雨は上がり、日中は晴れ予報だが、朝はまだ曇り空で寒い。長ソデ、レッグウォーマーは必須だ。スタート15分前、ジェルを胃に流し込む。スタートフラッグが振られ「カチッ」という音が続く。210kmが始まった。