佐渡ロングライドスタートガイド
CYCLESPORTSチャレンジレポート

開催地●新潟県佐渡市  主催者●佐渡市/佐渡市スポーツ協会/スポーツニッポン新聞社/佐渡汽船

photo●山内潤也
CYCLESPORTSチャレンジレポート

佐渡を楽しみ尽くす4つのコースが充実!

Aコース 210km

佐渡島一周「サドイチ」を大満喫できる一番人気コース

早朝の佐和田をスタートし、海岸線に沿って時計周りにぐるりと島を一周する。最大勾配10%のZ坂などの難所や、7つあるASをすべて通る。なお、今年はコースが2箇所変更となる。ひとつ目は両津BSと多田ASの区間。両津BSの先にある野浦地内の落石に伴い、赤玉両津港線にルートを変更。ふたつ目は島の南端にある小木区間で、従来より内陸側のルートに変更される。これらの変更にともない、Aコースはこれまでより高低差が多くなることを考慮して、今回はAコースのみスタート時間を30分繰り上げることに(午前5時スタート)。フィニッシュ制限時刻は従来通り。

Aコースは申告タイム別に振り分け

Aコースのみ、エントリー時に過去5年以内の佐渡ロングライドA~Cコース、またはその他のサイクリングイベントで100km以上を完走した実績の申告が必要。
また今回から事前に完走想定時間を申告し、走行パートを①7~8時間、②9~10時間、③11~12時間とそれぞれ振り分けられるので、足のそろった人同士で安心して走ることができる。

Bコース 130km

佐渡の見どころがぎゅっと詰まった「大佐渡」を巡るコース

佐渡島の北側半分「大佐渡」を回るコース。100㎞地点の両津港でAコースと分かれて島を横断。コース前半で佐渡の海岸沿い、後半で島中心部の田園風景と、佐渡の海と内陸の景色の両方を楽しめる。なお、今回から参加費が7000円に変更。フィニッシュ制限時刻は16時。

Cコース 100km

両津港にフィニッシュし、帰りの船便へのアクセスも便利なコース

AコースやBコースと同じように大佐渡を回るが、両津BS(弁当ステーション)がフィニッシュとなる。Cコース参加者にはスタート地点からの荷物配送サービスがあるので、フィニッシュ後はそのままフェリーで新潟港に向かうことができるので便利。フィニッシュ制限時刻は13時半。

Dコース 45km

美味しい特別補給食も用意された「観光グルメライド」

前回までは相川ASが折返し地点だったが、今年は相川ASから少し内陸に入った佐渡金山に変更された。といっても距離は45kmコースなので、小さいお子様連れのファミリーでも安心。Dコースには史跡観光と特別補給食も用意されている。なお、参加費は今回より4000円に変更。フィニッシュ制限時刻は14時。

サイクルスポーツ編集部が日本中のサイクリストが発信しているツイッターのなかで「佐渡ロングライド」をキーワー ドに検索したツイートをリアルタイムで紹介します。
※佐渡ロングライド210の公式ツイッターではありません。

コース図

▼コース高低図&コース図はクリックすると拡大します

コース図 コース図
ここでしか味わえないAS美味補給食を食べ尽くせ!

各ASでは佐渡の食材をふんだんに使った補給食が参加者に提供される。国際保護鳥のトキが住む島ならではの「おいしい水」で丹精込めて作られた白米のおにぎりや出汁のきいた蕎麦、新鮮なフルーツやスイーツ……、つい食べ過ぎて制限時間オーバーにならないように注意!?

佐渡イチ押しグルメ

コース図
高低図

■今年で13回目、リピーターが多い人気のイベント

今年で13回目、リピーターが多い人気のイベント

佐渡島を走る「スポニチ佐渡ロングライド210」は、今年で13回目を迎える。美しい自然と最長210kmという走り応えのあるコース、毎年さまざまな要素が刷新されることもあり、リピーターが続出。毎年、申込最終日を待たずに定員に達して応募締め切りとなってしまうほどの人気イベントだ。

「スポニチ佐渡ロングライド210」のコースは距離別に4つ。一番距離の長いのが「サドイチ」(佐渡一周)210kmを走り切るAコース。自然豊かな大佐渡(佐渡島の北側)を巡る130kmのBコース。大佐渡の走りを満喫しつつも、本州側への帰りのアクセスのよさがうれしい100kmのCコース。距離が短く誰でも気軽に参加でき、さらに佐渡金山などの観光と特別補給食も楽しめる45kmのDコース。

各コースとも基本的なルートは例年と同じだが、AコースとDコースが一部変更になっている。

Aコースの変更は2箇所。ひとつ目は両津BSと多田ASの区間。両津BSの先にある野浦地内で落石が発生し通行止めとなっているため、その区間を迂回し内陸側にある赤玉両津港線にルートを変更。いままでの海側を走るルートに比べて高低差が激しくなっている。ふたつ目は小木ASの先にある島の南端にある小木区間で、こちらもコースが内陸側に変更された。コース変更に伴い、Aコースはスタート時間が30分繰り上げられることになった(フィニッシュ制限時刻は従来通り)。Dコースは折り返し地点が変わり、距離も5km伸びている(両コースの詳しい変更内容はコース図、または「参加者ガイド・コース変更について」を参照)。

 

■後半のアップダウンもきつい最難関のAコース

後半のアップダウンもきつい最難関のAコース

4つのコースのうち、例年もっとも参加希望の多いのはAコース。しかし、このAコースは難易度が高く誰でも簡単に完走できるわけではない。通称「Z坂」と呼ばれる激坂区間や、後半に頻発するアップダウンなど、脚自慢のサイクリストでも完走を諦めたくなるような場面が現れる。そして、何といっても「210kmオーバー」という距離が心理的ハードルとなって参加者の前に立ちはだかる。加えて、刻々と迫る各エイドステーションに設けられている制限時間。設定された時間までに通過しないとリタイアになるというプレッシャーとの闘いも乗り越えなくてはならない。だが、そんなつらさを忘れさせてくれるのが、エイドステーションで振る舞われる「豊かな日本海と島の名水」で育まれた地元食材を使用した補給食。そして、これでもかと堪能できる「ここでしか見られない絶景の中を自転車で走り抜ける」というぜいたくな時間。実際に走ってみなければその素晴らしさは実感できないが、国内最大級3000名オーバーの参加者とリピーターの数が、このイベントの魅力を何よりも証明している。

佐渡汽船で船旅気分を味わう

佐渡汽船で船旅気分を味わう

本州から佐渡島までのアクセスは佐渡汽船による3つの航路から選択。輪行袋に包んでの輪行や、カーフェリーでクルマと渡るなど、どちらの場合も事前に予約は必須。海を飛ぶ高速船ことジェットフォイルでは航行時間を大幅に短縮できるぞ

問:佐渡汽船

TEL:0570-200310(ナビダイヤル)

大会前は「前夜祭」から楽しんじゃおう!

大会前は「前夜祭」から楽しんじゃおう!

大会前日にはスタート&フィニッシュ地点となる会場で前夜祭が行われる。会場内では多数のブースが出展し、サイクル用品の買い物や最新バイクの試乗を楽しめる他、ステージ上では豪華景品を懸けたジャンケン大会などが開催。メーカー担当者によるパンク講習会なども開かれる予定だ

大会前は「前夜祭」から楽しんじゃおう!

宅配サービスを活用し楽々参加

宅配サービスを活用し楽々参加

移動が多いイベントでは、自転車を会場まで持って行くのは少し手間。そんなときはヤマト運輸による運送サービスを活用しよう。受付会場で荷物の受け取り、発送ができるので、当日手ぶらでの参加が可能となる

▶自転車の宅配「自転車ヤマト便」については詳細が決まり次第、当サイトの「参加者ガイド→自転車の事前発送」ページにてお知らせします

マヴィックカーなどサポート体制で安心

マヴィックカーなどサポート体制で安心

ロードレースのサポートカーでおなじみの黄色いマヴィックカーなど、イベント中は多くのサポートカーが参加者のもしもの事態に備えて走る。もちろん事前に愛車のメンテナンスを行ったうえで参加しよう

ASでの到着目標時間を事前に設定しておこう

通過地点 目標タイム
スタート 5:45
相川AS(20km) 6:35
入崎SS(40km) 7:25
Z坂(58km) 8:15
大野亀(68km)
はじき野AS(72km) 8:45
両津BS(100km) 10:30-11:00
多田AS(140km) 13:00
小木AS(162km) 14:10-14:30
素浜AS(180km) 16:00
フィニッシュ 17:15

ロングライドの完走で肝心なのは、ペース配分。調子が良くて前半に飛ばしすぎて、後半ではエネルギー切れ……なんてことになると、いくら脚力があっても完走できないかもしれない。そこでまずはそれぞれのASやポイントごとに目標のタイムを設定し、それを目安に走ってみよう。ここではサイスポ的参考タイムを掲載。

※この参考タイム表は昨年のコースのものです。今年のコース変更は反映されていません。

トイレ目印

完走のために装備やトイレをチェック

210kmという長距離を走るとなると、朝と昼の気温だけでなく、天候や路面状況も大きく変わる。環境変化に対応するため、雨具の携行はもちろんのこと、脱着しやすいウエアの準備やアームカバーを付けるなどの工夫も大切。スペアチューブをいつもよりも一本多く持っておくといった念には念を入れた準備を心がけよう。ASで混雑しがちなトイレだが、佐渡ではコース各所の公衆トイレを利用できる。写真(左)の「トイレ旗」が目印だ。スペアチューブウエアの準備

サイクルスポーツ

※このページは自転車専門誌「サイクルスポーツ」の協力を得て
同誌2018年3月号の記事をベースに制作しました。
サイクルスポーツ公式サイト