text●サイクルスポーツ誌・石川竜慈 photo●山内潤也
開催地●新潟県佐渡市 主催者●佐渡市/佐渡市スポーツ協会/スポーツニッポン新聞社/佐渡汽船
2016年大会から開設された入崎のスイーツステーションには、マフィンやぜんざい、フルーツなどが用意され、長丁場の糖分補給にも一役買っている。
Aコースはフィニッシュの目安時間を選択する
Aコースのみ、エントリー 時に過去5年以内の佐渡ロングライドA〜Cコース、 またはその他サイクリングイベントで 100km以上を完走した実績の申告が必要。さらに3種類の完走目安時間が選択でき、①7~8時間、②9~10時間、③ 11~12時間の3つにゼッケンが分かれ、①から順にウェーブスタートしていく。
佐渡ロングライドのコースは距離別に4つ設定されている。島を一周する最も距離の長いAコース210km、半周した後で島の中央を横断するBコース130 km、島を半周するCコース100km、 島のグルメや観光スポットも楽しめる手軽なDコース40km。参加者それぞれの脚力や目的に合わせて選ぶことができる。
なかでも人気なのは最長距離 210kmのAコース。佐渡の海岸線を一周しながら、夫婦岩や大野亀をはじめとする佐渡の景色をもれなく楽しめる。峠らしい峠はないものの、海岸線特有の細かなアップダウン、名物Z坂や160km地点から始まる激坂3連続は、走り応え十分。フィニッシュラインを通過する際の大会MCによる「お帰り~!」のコールとともにフィニッシュする瞬間は感動的だ。
どこまでも広がる青い空、青い海、海からきつ立する巨岩、まぶしいほどの緑。都会にいては触れることのできない本物の自然を味わえる。そんな佐渡の魅力をあなたも堪能してみては?
参加するコースが決まったら、各エイドステーション(AS)の到着目標時刻を決めておこう。「体力が余っているのに時間切れ、時間に余裕があるのに前半に飛ばしすぎて脚がきつくなる」なんてことを避けるためだ。下の表は、サイクルスポーツ誌・石川が2016 年大会で設定した目標時刻と実走時刻だ。
通過地点 | 目標タイム | 実走タイム |
---|---|---|
スタート | 5:45 | 5:30 |
相川AS(20km) | 6:35 | 6:15 |
入崎SS(40km) | 7:25 | 6:56 |
Z坂(58km) | 8:15 | 7:45 |
大野亀(68km) | ー | 8:10 |
はじき野AS(72km) | 8:45 | 8:31 |
両津BS(100km) | 10:30-11:00 | 9:53-11:02 |
多田AS(140km) | 13:00 | 13:05-13:20 |
小木AS(162km) | 14:10-14:30 | 14:05-14:33 |
素浜AS(185km) | 16:00 | 15:50-16:20 |
フィニッシュ | 17:15 | 17:10 |
2016年大会から参加者に対して事前の検車を義務づけている。これにより整備不良のトラブルを減らし、大会の安全性を向上させている。事前に、最寄りのプロショップにチェックシートを持ち込んで自分のバイクを確認してもらうことが必要。
佐渡島へのアクセスは、佐渡汽船の新潟~両津、直江津~小木、寺泊~赤泊の3航路。新潟〜両津航路は大型フェリーに加えて、航行時間を大幅に短縮できるジェットフォイルも運航(ジェットフォイルでは自転車を輪行袋に収納して載せるのが規則)。直江津~小木航路は高速フェリー、寺泊~赤泊航路は高速船が就航している。佐渡島にクルマでアクセス予定の方は早めにフェリーの予約を。
■佐渡汽船 公式サイト:www.sadokisen.co.jp
TEL:0570-200310(ナビダイヤル・営業時間9:30~18:00)
大会本番の前日に行われる前夜祭では協賛ブースによる特売や自転車試乗会、ジャンケン会による豪華景品のプレゼントなどお楽しみが目白押し。
大会当日はツール・ド・フランスなどでもおなじみの黄色いマヴィックのニュートラルサービスカーなどが交換用の車輪を積んでメカニックサービスを行いながらコース上を伴走する。
210kmに参加する人の場合、スタート時は早朝のため気温が低い。2016 年大会は 終始晴天に恵まれたが、佐渡の天候は変わりやすいので、脱着しやすいウエアはこまめに体温調節ができるので非常に重宝する。例えばウインドブレーカー、アームカバー、レッグカバーなどだ。忘れてならないのは雨具。
ASのトイレは混雑するので、できるだけコース上に設置されているトイレを事前に参加者用地図でチェックしておいて使用すれば時間の節約になる。携帯工具、携帯ポンプ、スペアチューブ、パンク修理キットの携行もお忘れなく。